東北運輸局がまとめた宿泊旅行統計調査(速報値)によると、東北6県の2025年の外国人延べ宿泊者数は277万2360人泊となり、2024年を21.8%上回り、2年連続で過去最多を更新しました。全国的な観光需要の高まりに加え、香港や台湾などとの国際定期便の就航が追い風となった形です。
市場別では台湾がトップ、宮城県が最大の伸び
市場別では台湾が最も多く、続いて中国、香港となりました。東北運輸局の担当者は「各自治体が対象市場に狙いを定めた観光プロモーションを実施した効果も出ている」とコメントしています。
県別では6県すべてで過去最多を更新しました。前年比で最も増加したのは宮城県で29.3%増、次いで青森県が26.4%増、秋田県が21.2%増となっています。宮城県仙台市は東北最大の都市として、訪日外国人旅行者の玄関口としての役割を果たしており、民泊を含む宿泊施設への需要も高まっていると考えられます。
全国シェアは1.6%にとどまる
一方で、全国に占める東北6県のシェアは1.6%にとどまっています。訪日外国人旅行者の多くは依然として東京や大阪などの大都市圏に集中しており、東北地方への誘客には更なる取り組みが必要な状況です。
住宅宿泊事業(民泊)への影響
訪日外国人旅行者の増加は、住宅宿泊事業(民泊)の需要拡大にも繋がります。住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく民泊は、年間180日以内の営業が可能で、都道府県知事等への届出により運営できます。東北地方で民泊を始めようと検討している方にとって、訪日外国人旅行者の増加は大きなビジネスチャンスとなるでしょう。
日本人宿泊者数は微減
日本人と外国人を合わせた延べ宿泊者数は前年比0.6%増の3845万3070人泊でしたが、日本人宿泊者数だけを見ると前年比0.7%減となりました。秋以降に問題となったクマの出没増加も一部で影響したと見られています。


